2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

涙の船

人の心の中に 川が流れていて 悲しみを海へ運ぶため 涙の船をだすユラリユラリ揺られながら 巡り巡る旅をする 胸の痛みを時の運命を人の心の中に 空が続いていて 悲しみが海に浮かぶ頃 茜の色に染まる人の心の奥に 花が咲いていて 悲しみを土にかえすため 涙…

一人間

ようやく最近涼しくなってきた。 明朝ランニングに出かけたところ、夏場走りきれなかったコースを難なく走りきることができた。 これもやっぱり気候のせいだろう。 「無理だよぉ」 みんながみんな笑いながらこう言う。 トライアスロンに挑戦することがそんな…

早朝5時のフロントには誰もいなく、薄明かりの中クラークが一人立っていた。 鍵を渡し自動扉をくぐる。 僕は今、青森グランドホテルのチェックアウトを終え10分後に発車する新幹線に乗り込もうとしている。 静かなホームと肌寒い空。 何人かがどんぶりを…

ナンパ急行青森行き

東京〜八戸行き、はやて7号。 僕は頬杖をつきながら窓の外、流れる田園風景を見ている。 曇り空の下、立ち上る煙と霞む山々。 あの川に浮かぶ船頭に僕の姿など見えないのだろう。 しかし超スピードで突き進むこの文明の力、感動やいたわりなどないぐらいの…

ハイポーズ

洋服セットよし! 歯磨きセットよし! ギターよし、ルックスよし! 明日は初写真撮影だ。 この日のために少し体重も落としたし、お肌もツルツルにしといた。 カメラマンはなんと女性。 「慎太郎はたぶん女性に囲まれて仕事するほうがいい」 なんと社長のお言…

母親の声

静かな夜だ。 家の前を車が走り抜ける音さえ心地いい。 長い夏が終わり、秋が訪れる予感。 季節の変わり目は気持ちが切ない。 「怖いよ・・」 秋の夕暮れを思い出す。 一人ひざを抱えながら僕は母親の帰りを待っていた。 窓辺、落ちる夕日の赤。 突然この世…

富山の夜

スポットライトの向こうには六百人の人。 歓声と拍手が僕を温かく包んでくれた。 今日は八代亜紀さんと富山でディナーショーを行った。 普通のライヴとは違い独特の雰囲気と臭い(なんと温泉が湧いてる!)におされぎみだったが‥精一杯歌えたと思う。 「富山…

失敗は成功のもと

ガチャーン! 大きな音が響いた。 自転車の下でもだえ苦しむ青年。 「痛ってー・・」 人目を恥ずかしがりながら起き上がり何事もなかったように走り出す。 目標の地点まであと5キロ、雲行きは怪しいがなんとか持ちこたえそうだ。 僕は今、昨日届いたばかり…

涙の結晶

泣いた泣いた泣いた。 レコーディングとはこんなにも涙が出るものなのか? 意見の衝突や葛藤はある、けれどそんなことよりも新しいものが生まれる感動の方が大きかった。 僕の作った歌が沢山の人の思いに支えられて成長していくのを見ていると、高校の頃初め…