足は今日も朝日に向かう

日記を書くようになってから自分を見つめなおす時間が増えた。
今何を思い何をしたいのか?
ボンヤリ暮らしてた毎日が少し鮮明に見える。
僕はこの場を借りて自分を叱っているんだろう。
「本当にそう感じてるのか?今お前は何をすべきなんだ?」
振り返れば堅苦しい精神論ばかり。
本当だったら人に見せられるものではない。
先週久しぶりに峰岸徹さんにお会いした。
「慎太郎、この世界はいい時のほうが少ないんだ」
トライアスロンの師匠でもあり、時に電話で励ましてくれる人生の師匠。
新宿コマ劇場、峰岸さんの使っていた楽屋を見回した。
偶然にもそこは以前僕が八代さんの舞台で使わせてもらった場所だった。
トライアスロンの話や芸能界の厳しさについて教えていただいた。
「いいことばかりじゃない、だからこそ自分を支えてくれるもう一つの世界を作るんだ」
僕はいつも思う、歌は仕事じゃない。
こんなことを書いたら誤解を生むかもしれないけれど、そうであってほしいと願う。
やはり僕の場合、生活からつむぎ出されたメロディーや詞が歌になる。
歌ばかりでは何を歌ったらいいのかわからなくなる。
「仕事でありながら生活の一部」というのが僕の理想だ。
トライアスロンは僕に違う世界を見せてくれた。
歌につまづいたときランニングが気晴らしになった。
確実に僕を支えるもう一つの足にトライアスロンはなっていった。
「がんばれよ」
別れ際の峰岸さんの笑顔が僕の心に太陽をくれた。
みんな迷いながら生きていく。
いいことばかりじゃない、波のように光と影はやってくる。
だからこそ僕にはトライアスロンやこんな日記が必要なんだ。
何べんも何べんもくじけては立ち直る純粋さがほしい。
「毎日が初心者」そう思える謙虚さがほしい。
一生続く葛藤の中でどれだけ笑えるか、僕は戦ってみたい。
一歩でも遠くへ、一歩でも近くへ。
終わらない旅は続く。


☆紅白まで158日☆