空に手をかざし

今更になってまた「歌う意味」について考える。
今日は札幌に来ていて、レコード会社の営業担当の方と酒を酌み交わし語った。
「なぜ今CDが売れない時代なのか?」
工藤慎太郎はどういう方向に向かっているのか?」
一つ一つを紐解いてみるとお互いの意見がほぼ合致しているのがわかった。
かたや音楽を作る者、かたやそれを棚に並べ売る者。
大切なことは「伝えたい」という確かな意思。
なぜこの歌が今リリースされる必要があるのかを人は何より求めているんじゃないかという答にいきついた。
単に「いい曲」じゃなく意味あるものを作りたいし売りたいのだ。
僕はなぜ歌うのか?
たぶんそれは今だに伝えたいからなんだろう。
命、愛、憎悪、怒り。
不器用な僕は今だに満たされない。
永遠に苦しむんだろう、永遠に悩むんだろう。
そんな運命を真っ当する覚悟はできた。
プロになってそれができた。
だから僕が生きてる限り「歌う意味」は途切れない。
空に手をかざし。