世界一かっこ悪い俺に捧ぐ

世界一かっこ悪い俺に捧ぐ。
それなりの服を着て、それなりの飯を食べて、それなりの暮らしをする。
それなりの歌が生まれる。
それなりの友と会い、それなりの言葉を吐き、それなりの夢を見る。
それなりの歌が生まれる。
それなりに恋をして、それなりに体を抱き合い、それなりに人を愛す。
それなりの歌が生まれる。
僕はどんな人間になったらいいのか考える、けど結局悩んだところで眠っちゃう。
責任は明日に擦り付けて今日の自分は傷つかない距離に立つ。
誰の人生だ?
俺の人生か?
逃げても追っかけてくる自分の人生。
誰に頼ろうか?
村に帰ろうか?
得意分野の責任転嫁。
こうしてる間にも時間の壁が左から右から僕を押しつぶそうと迫る。
悩め悩め悩め、頭を抱えてこの時を乗り越えろ。
まだまだだって自分を殴りつけてやれ。
葛藤が何だ、贅沢な悩みだ。
一歩でも先へ、一歩でも今を未来に運ぶため。
この繰り返しこの繰り返し。
「頑張りなさい」
世界一かっこ悪い俺に捧ぐ。