雨の記憶

なぜ僕達は消えていく運命なのに人を愛するのでしょうか?
遺伝子の命令?それとも赤い糸?
窓の外は雨、この世のどれくらいの人が今この時愛する人を思っているんだろう。
眠ってしまえば明日の自分、今日の自分は消えてなくなる。
記憶でつながれた僕は明日も君を覚えていられるだろうか。
一秒一秒のにおい、温もり、指先の強さ。
闇が朝焼けに呑まれるように忘れてしまうのかな。
胸の痛みが消えぬよう、ずっと眠らず君を想う。