歌はプロレス

デビューしてそろそろ二ヶ月だ。
山のような出来事、一瞬の出来事。
どっちだったかはっきりしない。
けどこれだけは言える。
「人生で一番濃かった二ヶ月だった」と。
昨日静岡から帰ってくる新幹線の中、ボーっと景色を眺めてた。
頬杖ついて最近のライブを振り返る。
「歌はプロレス」
綺麗な歌声、綺麗なメロディー、感動の詞。
家で聴けばいいじゃん。
いいスピーカーいいステレオで聴けば最高のコンディションで聴ける。
けど生は違う。
消してベストコンディションではない。
後ろでがなるファンもいるだろう。
聴こえずらかったり見にくかったりしょっちゅうだろう。
けど生ってそうでしょ。
「LIVE」ってうまく言ったものだよね「なまもの」だよ。
冷凍食品じゃない。
保存は一切無理、その場で体感しなきゃ。
そーゆー意味でも心、体、魂、そのぶつかり合いの場なんだライブって。
僕は生歌が大好き。
裸な感じがよだれが出てしまう。
何で人は家の綺麗な音を聴かないでライブに足を運ぶんだろう。
きっとKOされたいんだよ。
コブラツイストかけられたいんだよ。
綺麗さよりももっと純粋でかっこ悪くて憎めない、素の愛がほしいんだ。
シャワーを浴びるより海にダイビングしたいっしょ?
だからだ。
だから小手先のライブなんて無意味なんだ。
命を削ってっていったら大げさかな、けどそんな心意気で愛の種をばら撒くんだ。
幸せの花が咲くようにあるがままを伝えよう。
機械じゃできないこと、それはバカになること。
愛にバカになりたい。
太陽を抱いて眠るように、激しいバカになりたい。