音楽の力

音楽の力をもう一度信じてみたい。
僕は何度も音楽に救われてきたし人生を考えさせられた。
実際、音楽はそうあるべきだと思うし、その力があると思う。
けれど僕達が今耳にする音楽の大半は日常のバックミュージックと化している。
心地よさだけを求めていたらきっと日本の音楽は腐っていくだろう。
僕は思う「一対一で話し合う音楽がほしい」と。
きっと一人ひとり寂しさを抱えながら日々暮らしていると思う。
お金持ちだろうが貧乏人だろうが関係ない。
蓋を開ければみんないっしょなのだ。
何かに悩み、何かに物足りなさを感じて何かに寂しさを感じている。
人前で強がっていても家で一人で泣いている人がこの世に何人いるのだろう。
そんな人たちに「がんばれ」でもなく「泣くな!」と叱りつけるでもなく優しく歌ってくれる歌が今何曲CD屋さんにならんでいるだろうか?
僕が気付いてないだけだろうか?
あったとしても数えるほどしかないと思う。
人の本当の所は弱い。
癒えない傷を隠しながら暮らしている。
どうだろうか、ここらへんで本音をみんなさらけださないか?
「心の歌がほしい」と。
僕は「歌をどうして作るのですか?」と聞かれたらこう答えるしかない。
「CD屋に本当に聴きたい歌がないからです」と。
僕はおかしくもなんともない。
ただ当然だと思っていることをやっているまでだ。
歌い続けよう。