音符の重さ

某レコード会社に今日挨拶に行った。
まだ興奮が冷めず、一向に眠れない。
なぜなら今日はっきり感じたからだ。
プロとアマの差を。
歌が上手い下手とかそんな話ではない。
そもそもの「音符の重さ」が違うのだ。
一人のアーティストに何百人いや何千人というスタッフが動き、何万人というリスナーを相手にする。
そこには莫大な金額の投資、そして責任、そして人生が蜘蛛の巣のように絡み合い動いている。
そこに一寸の狂いがあってもいけない。
納得するまで何度も何度も確認し、「本当にこの音でいいのか?」と皆が悩む。
そんな嵐のような談合を潜り抜け、様々な人生を背負った一つ一つの音符が連なり始めてリスナーに「音楽」として届けられるのだ。
アマの使う音符がオタマジャクシなら、プロの使う音符は鉄アレイ。
音符の重みに耐えかねて五線譜が歪まないのが不思議なくらいだ。
「プレッシャーに押しつぶされそうだろ?」
答えはNOだ。
ビクつくどころかプレッシャーに感謝できる自分がいる。
子供の頃から尊敬してやまないアーティスト達が先輩として、そしてライバルとして一緒に戦えるのだ。
無限に広がるフィールドには可能性という種が埋まっていて、自分しだいで様々な花が咲く楽園にする事だってできるのだ。
僕は才能の一つに「楽天的」という性格を持っている。
こんなとき役に立つなんて思ってもみなかったが、震えるようなプレッシャーの裏には信じがたいほどの興奮がいつもソワソワしている。
「人生一度きり、踊らにゃそんそん♪」
 
なんて全部ウソです。
正直ちょっとビビッてます。
逃げ出したいっすー!!!!