自分を超えろ!

「さぁー曲作るぞ!」
ラソンして風呂入って鉢巻して準備OK。
僕の頭には今「作曲」の二文字しかなく、ゴジラが火を吹こうが地球が滅びようが関係ない。
「とにかく曲を作るんだ!」
僕は器用に作曲ができないタイプらしい。
日々の中で「♪フンフン」と鼻歌が偶然曲になることがあるが、一年に一度か二度あるかないかだ。
「曲できなきゃ死んじゃう」ってなぐらい自分を追い込まなければ何度だって机の上にヨダレの世界地図を広げてしまう。
ある意味シンガーソングライターにとって「作曲」は自分への挑戦だ。
前に作った自分の曲を超える名曲を生み出さなければならない。
名曲じゃなくとも、自分が納得する作品を作らなければいけないのだ。
僕は自分を超え続けたい。
高い壁を乗り越えたときの爽快感、自分の新しい才能を発見する興奮。
自分で「いい」と思える曲が生まれたとき、何物にも変えがたい絶頂感を味わえる。
それこそゴジラが火を吹こうが「何でもこいやー!」とファイトィングポーズをとって背負い投げの一つや二つかませるぐらいの大きな気持になれる。
そのぐらい作曲は刺激的なものなのだ。
もし音楽の神さまがいるならば10万円ほどのワイロを渡し、寿司屋にでも連れてこう。
「いいメロディー教えて!ねっお願い神様♪」