葉山の空

先週の土曜日、神奈川の葉山に行ってきた。
僕の友達とライブをやったのだが、その場所がと・に・か・く良かった。
海沿いの丘に建つ古いペンションを若いアーティスト達が、食事と宿泊ができるライブハウスにしたのだ。
何よりもそこから見える景色にはビックリ。
あたり一面海!!!
夕暮れ時に到着したので、思わず「あちゃー女の子くどくにはもってこいじゃね〜か」と言ってしまったぐらいだ。
大きな窓を開けベランダに立つ、心地よい風が僕を包んだ。
車の通り過ぎていく音さえ耳に優しい。
「シュチュエーション良すぎ・・」
そのうち友達がアンティークちっくな椅子にもたれてギターを弾き始めた。
普段ふざけてばかりの友達もこの時ばかりはかっこよく見え、抱かれてもいいとさえ思った(そりゃやばいだろ(汗))
お客さんも集まり始め、お酒を飲んですっかりリラックスしている。
部屋の明かりはつけず夕日の明かりだけで僕達はライブをはじめた。
みんなの気持が一つになり、ライブハウス全体がポッと明かりに包まれたようなそんなライブだった。
「アンコール、アンコール」自然に掛け声が上がる。
ギターを爪弾く音が海の音とまざり心に染みていく。
何人かの目が潤んでいた。
打ち上げは少し落とした照明の中、海の音を聞きながらビールを飲んだ。
夜がふけるまで友達と語り明かした。
ロウソクの明かりが静かに揺れる中いつの間にか僕は眠ってしまった。
風の音で目覚めれば、目の前には桜の花びらが舞う真っ青な海!
空気の美味しさをかみ締めながら深呼吸する。
こんな贅沢をして神様に怒られないだろうか?そんな心配までしてしまった。
日曜日は友達と葉山をドライブしながらすごした。
桜吹雪のトンネルを潜り抜け、海沿いの道路を飛ばす。
「やっほーい!!」
僕の中の葉山の好感度はみるみる上昇し、宇宙の彼方までいってしまった。
「必ず葉山に別荘建ててやるどぉぉぉ!」
窓から顔を突き出し春の空に叫んだ。