未熟者

今日カメラマンの女の子がウーロン茶をすすりながらこんなことを言った。
「写真撮り始めた頃、自分の写真ですごく好きな写真があったんです。それは子供の顔が写真の真ん中にドーン!とある写真なんですけど・・色々勉強してくうちに、そーゆー写真を(日の丸写真)といって、写真の世界ではやっちゃいけない撮り方らしいということを知ったんです。それからその写真をあまり好きじゃなくなってしまったんです。」
俺知らないからこそできることってたくさんあると思う。
確かに技法的にはタブーだとしても、技術以上にイイって思った感性を大切にしたほうがいいと思う。
小さい子がのびのび絵を描くのは、何も知らないから。
何の概念もないから。
人間って知ることは出来ても、知らなかった自分に戻ることってできない。
だから知らないことってすごく価値あることだと思う。
知らなかったからこそ撮れる写真があった。
知らないからこそ作れた歌があった。
0(ゼロ)は未知数。
俺は未熟者だ。
けど最近、未熟者でいいと思うようになってきた。
完成なんか目指す前に、無知でバカで不器用な今の工藤慎太郎を思いっきり楽しみたい。
今しか出来ないことってそーゆーことを言うんじゃないかなぁ・・
そー思うとわくわくする。