酔い

俺は殻に閉じこもってばかり。
笑顔で隠した人見知りの素顔。
純粋な人を演じているただの強がりなんだ。
人恋しくて飲みまくって吐いたり。
布団にもぐりこんでダメな自分を呪ったり。
「素直」とは程遠い本当の姿。
久しぶりに今日は人と会った。
焼肉を食べながらベロンベロンニなって語り合った。
音楽について、自分のこれからについて。
酔っ払い同士、大したことでもないけれど涙が出そうになった。
皆おんなじなんだと思った。
逃げたいし怖いし臆病だし。
けどそれに立ち向かってるんだ。
そんなとこに涙腺が緩むんだ。
これって傷の舐めあいなのか?
ちくしょう!まだ酔いが回ってる。
自分で作ったハードルに足がからんでジャンプできない。
「真面目すぎるんだよ慎太郎は」
わかってるよ、一直線にしか物が考えられない俺。
「もっと遊んだほうがいい」
わかってるよ、怖いんだよ結局自分以外のものに触れるのが。
そこにしか答えがないことを知ってるのに逃げてばかりなんだ。
この完ぺき主義者の強情者!!
この焦る気持ちをどうしたら焦らずなだめていけるんだろう?
時間が解決してくれるのか?
それともとことん閉じこもって考えるのか?
来月僕は26歳になる。
「こんなんで良いのか?」
頭の中駆けずり回る毛虫たちが答えを欲しがっている。