神様の贈り物

「心を込めて歌う」
ずっと言い続けてきたけれど、実際「心を込める」とはどんなことなんだろうか?
昨日の逗子海岸でのライブで僕はその答えを知った。
暗闇の中テーブルにはロウソクが灯り、静けさの向こうに波の音が聞こえる。
一つのスポットライト、僕はゆっくり弦を爪弾き歌いだす。
夏の終わり、潮の香り。
このライブは神様が僕にくれた、この夏最高の贈り物だった。
「ありがとう、こんなすばらしい環境で歌わせてくれて」
僕はそのとき気付いた。
心をこめるとは「感謝の気持ち」なんじゃないかと。
「歌わせてくれて本当にありがとう」
こう思うことだけで歌に魂が宿るのではないか?
簡単なことは案外足元にあるというけれど、本当に足元にあった。
心を込めて歌い続けたい。