夕日の待つ町へ

真ん丸のオレンジ色。
その前を飛行機がゆっくり横切っていく。
渋滞の列が長い影をひきずって、信号が変わるのを待っている。
帰り道、小松空港に向かうとき見た夕日が印象的だった。
僕は土曜、日曜と石川県に旅行にいってきた。
パンティーストッキングをかぶったり、コンパニオンに「慎太郎」と呼び捨てにされ酒をつがされたりと最高に贅沢な旅であった(笑)。
考えてみると修学旅行以来の団体旅行で、バス移動ってのも超がつくほど久しぶり。
なんだか高校生に戻った気分ではしゃぎまわっていた。
しかし旅行をするときいつも決まって「切なさ」がつきまとう。
旅行は必ず終わってしまうし、出会った人々との別れが待っている。
もうこの景色は2度と見れないかもしれないんだなと想うと胸が締め付けられる。
修学旅行でも今回の旅行でも、帰りはいつも夕日が沈む時刻だ。
ほおづえをつきながらガラス窓の外のオレンジ色を見ていて涙が出そうになった。
僕の夢の一つにコンサートツアーというものがある。
仲間達と待っている人がいる町へ旅をする。
色々な出会い、色々な別れ。
そこには見たことないほど綺麗な夕日が僕たちを待っている。
そして旅をやめられなくなる。
人生で一番綺麗な夕日を見つけたくて日本中を旅する。
そんな中また石川県にいけたらいいと思う。
ストッキングをかぶった思い出やコンパニオンとの思い出を笑い話にして、また石川県にいけたらいいと思う。